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「きりぎりす」から「芸道」へ

  • 新水会
  • 2021年10月22日
  • 読了時間: 2分

きりぎりす


〽きりぎりす そなたの足は

細くて長くて なぜにちっくり 曲がってる

それでなければ チョイと跳ねて 止まられぬ


〽おかめさん お前の顔は

丸くてふくれて なんでいつでも 笑ってる

それでなければ チョイと熊手に してくれぬ


〽どらねこや お前のひげは

長くて光って なんでそんなに ピンとしてる

それでなければ チョイとチューチュが 怖がらぬ  


童歌のような愉快な歌詞です。

三下がりの調子で軽く唄えるかと思いきや、意外と難しい。

一番でいうと「曲がってる」と「止まられぬ」の語尾をかなーりながく伸ばして唄うので、

のんきに唄っていると息が続きません。

「なんでこんなに伸ばすことになったのか」と首をかしげるほどなのですが、

結局のところ「そういう風に口伝されている」としか言いようがない。


しかし個人的には「そんなにしなくとも歌の魅力は損なわれないのでは…」と思っているので、「もっと楽に唄いたい」という欲が出ます。


そんな葛藤の中、ふと「道」について考えるに至りました。

 

武道などにおいて、その「道」を学ぶ際の心得の一つに「守破離」という言葉があります。


「守」師から教えられた型をひたすら反復し身につける …元の型を「守る」

「破」師の型を修めた後、他の流派の型を研究する …元の型を「破る」  

「離」全てを研究しつくした後、独自の道を創り出す …型そのものから「離れる」  


この言葉を思い出し、今の私は家元に教わった「型」をとにかく反復し、

その「型」を身につける段階でしかないのだと改めて思いました。

「こんなに声は続かない!無理無理!」などとつべこべ言わず、教えられた「型」を身につけるべく地道に稽古を続けたいと思います。

 
 
 

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